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紫穂ちゃん騒動〜拾い物は魔女〜



この話は士郎が少女と言う設定です























すっかり日が暮れ月の出ている時間柳洞寺の石段を一歩一歩降りていく少女がいた

少女は10歳ほどで赤っぽい髪を首の後ろあたりで結んでそのまま腰の辺りまで垂らしている

少女―紫穂は知り合いの柳洞一成に依頼の品を届けに来たのだった

その日は月のおかげでかなり明るく、家まで送ってくれるという一成の願い出を丁寧に断り一人家路についていた













半分ほど過ぎただろうか

寺が大分遠くなったところで紫穂は上を見上げて立ち止まった

「・・・月が・・」

周囲に漂う空気が明らかに先程までとは異なっている

















「・・・・紅い」



















ガサッ

「!!?」

不気味なほど紅く染まった月を呆然と見上げていた紫穂は真横の茂みから聞こえてきた物音で我に帰り慌てて振りむく

そこにあったのはローブ・・・・・ではなく、ローブを着た女性が倒れている姿だった

























紫穂サイド

女性に近づきローブのフード部分をとった紫穂はそのあまりに整った容姿に驚いた

それと同時にある事にも気づく

「・・・・人間じゃない・・・」

その女性は明らかに人間ではない

普通の人間には分からないだろうが紫穂には分かった

「魔力が随分少ないみたいですね・・・・何かあったのかな?・・・この血も・・・返り血?」

特に出血している様子もないのに血まみれな女性に紫穂の疑問は深まる

「とにかくここに置いておく訳には行かないし・・・・運ばなきゃ・・」

倒れてる女性の身体を抱えて立ち上がろうとするが持ち上がらない

相手が女性とは言え、10歳程度の少女に持ち上げるのは難しい

「・・・・はあ・・・・やっぱり無理・・・・どうしよう・・」

























キャスターサイド

倒れたまま起き上がれなくなっていたキャスターは自分の周囲に魔力を持った誰かいるのに気づく

愛想が尽きたマスターを殺した事で魔力供給が止り、自身が存在する事さえ困難になっていたキャスターは、悪いとは思いながらもその人物から魔力を奪う事に決め、ジッと動かず隙をうかがう

相手は素人と言うわけではないので魔術を使って気づかれるわけにもいかず、目を閉じたまま耳だけで様子を伺うキャスター

最初は不審がっていたようだが、どうやら自分助けてくれようとしているらしい

それに気づくと無理やり魔力を奪おうとしている事がが心苦しくなってきた

(っ!?・・・何をいまさら・・・・これ以上汚名が増えた所で気にする事も無いでしょうに・・・・)

内心の葛藤を振り払うかのように心の中で自分自身に言い聞かせる

その間にも相手は自分を持ち上げようとしているのか背中に手が回された

どうやら相手は自分よりも身体が小さいらしい、なかなか身体は持ち上がらない

(子供・・かしら・・・・)

その事にも気づきますますやる気が萎えてくるが、もうそんなに時間の余裕は無いらしい

(今のままだと・・・あと10分持たない・・・やるしかないわね)

「・・・・はあ・・・・やっぱり無理・・・・どうしよう・・」

そんな声が聞こえた次の瞬間キャスターは目の前の少女の抱きつく

「え!?・・・・んんっ!?!?」

いきなり抱きつかれて驚愕の表情を浮かべた少女の唇に自分の唇を重ねた

























紫穂サイド

いきなり抱きつかれ、その上キスまでされた紫穂は半ばパニック状況で相手の女性を引き剥がそうと手を伸ばし女性の身体を押し返す

むにゅ

伸ばした手に柔らかい感触の物が触れる

(!?!?!??!?)

思わず固まる紫穂、それに対し目の前の女性は僅かに驚いた様子だったがすぐに妖艶な笑みを浮かべると口内に舌が侵入してきた

「んううう!!」

侵入してきた舌が自分の舌に絡んでくる

さらに背中に回されていた手が背骨に沿ってゆっくりと下ろされる

服越しでも分かる繊細な指の感触がゾクゾクと背筋を振るわせた

舌が口内を蠢くごとに身体全体から力が抜けていく

「んちゅ・・・んあっ・・」

やがて足が振るえ立っていられなくなる

「・・・・・」

紫穂は無意識の内に目の前の女性に抱きつく

「・・・・あ・・」

紫穂は女性にもたれ掛かりながらもずるずると座り込んでしまう





















キャスターサイド

ムリヤリ唇を奪うと相手の少女は当然の事ながらパニックに陥っている

(・・・・ふふふ・・・可愛いわね・・・)

その少女の様子が妙にキャスターの好みだった

とりあえずキャスターは自分の好み事は置いておいて、繋がっている口から少女の魔力を奪っていく

むにゅ

その時自分を押し返そうとしたのであろう、伸ばされた手が胸を押してきた

目の前の少女が固まるのが分かる、それに対し自分の中で妙な気分が高まるのを感じる

魔力を吸い取るだけなら必要ないのだが、目の前の少女を自分に逆らえない様にしたいという感情から、少女の口内に舌を差し入れた

「んううう!!」

少女が声を上げるが口は塞がれているので呻き声のようにしか聞こえない

さらにキャスターは舌を挿入した事で戸惑いがちに動いていた少女の舌に自分の舌を絡ませる

つづいて少女の背中に回していた手で優しく少女の背骨のあたりを撫でた

「んちゅ・・・んあっ・・」

少女の口から再び声が漏れる

勿論この間も魔力を吸い取るのは止めていない

(とりあえず・・この位あれば良いわね・・・)

とりあえず強力な魔術を行使しなければ2日は持つであろう量の魔力を吸い取った

しかしその量は少女にとってはかなり厳しかったらしく、自分に抱きついたまま地面に座り込んでしまう

(ああ・・・・もう我慢できないわ・・・・・やっちゃいましょう・・・)



















紫穂にとってはかなり困る事を考えたキャスターのその後の行動は素早かった

座り込んでいる紫穂に合わせてしゃがみ込んだキャスターは正面から紫穂を抱き返すと耳元でささやいた

「あなたの家は何処?」

「・・え・・」

紫穂は突然のキャスターの質問にただ聞き返す

しかしキャスターにとってはそれだけで十分だった

人間質問されれば口に出さなくとも無意識下で質問の答えを思い浮かべてしまうものだ

そしてキャスターにとって他人の考えた事を読む事ぐらい楽々可能

「ふふ・・・・たっぷり楽しませてもらうわ♪」

キャスターが心底楽しそうに笑みを浮かべると同時に二人の姿はその場から消えていた























あとがき

紫穂ちゃん騒動・・・士郎少女物です

いきなりキャスターに襲われる紫穂これからどうなるのか・・・・


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